建築会社を決めたよ
もう先週のことになりますが、2社で迷っていた建築会社を選びました。
他山の石ということわざもあるので、似たような状況にある人がこれを読んだ時のために私達の場合について記しておきます。
私たち夫婦の場合、私かまぼこが「いわゆる断熱オタク」系の書籍や動画を見てきた一方、相方は仕事が忙しすぎてあまり情報収集できていないという状況でした。 このため、住宅性能関係の話はかまぼこが相方にプレゼンして同意を得るという流れで進んできました。
もちろん予算は有限ですし、私個人も性能だけに振り切るつもりはなかったので、希望スペックは現実的なラインで引いています。 夫婦2人(将来的には子供1人予定)
- Ua値(断熱ステータス) 0.4未満
- 気密(不要な隙間ステータス) 全棟検査実施で0.5以下保証
- 耐震等級3 (「相当」ではなく、構造計算をして取得する)
- 太陽光パネル載せる(蓄電池はつけない、EVプラグは将来用に容易だけしておく)
基本的にはこれだけです。ここから予算内で設備系オプションをこねくり回していく、という流れで考えていました。
ただ「これだけ」(最後はどこでも可能なので実質3つ)なのですが、建設会社の選択肢はあまり多くありません。
まず大手プレハブ系/鉄骨系メーカーは全棟気密測定をしているところがありませんでした(少なくとも私たちが土地探ししている地域では存在しなかった)。
地震に強い家!と謳っているRC造/鉄骨造のところは断熱性能目標が無理だと言われたほか、予算的にもまったく合いませんでした。
断熱に強くコスパが良さそうだったアイ工務店は気密検査がオプションでした。オプションなら別に良いのでは?と思うかしれませんが、私は標準仕様を「顧客の多数派が選んでいるもの」と解釈します。つまりこの事実は「気密測定をするより価格を抑えたいと考える客が多数派の会社」で家を建てたいか?という問いに変換され、私の答えはNOでした。
あと、初めてお話したときに「無料でプラン作成してみましょうか?」と言われたのもマイナスでした。私自身個人事業主なので、専門職がやるべきことを手軽に無料で提供しているのはおかしいと感じたし、土地未定・料金ゼロで作られるプランなんて無意味なのにこの人は正気なのか?と思いました。「作ってる感が出て」嬉しいのかもしれないですが、それを狙っていくのって…邪悪じゃないですか?
というわけで、選べる会社は3社になってしまいました。
です。
ウェルネストホーム
おそらく同社に並ぶ水準の家を、コンスタントに作り続けている(つまりそういう顧客を集め続けている)会社は他にないんじゃないかと思います。北海道にならあるのかなあ?
ウェルネストホームは予算的に都合がつくならぜひ選びたかったのですが…
私達の予算では注文住宅はおろか、半規格住宅(セミオーダー)でも予算が少し届かないくらいでした…
創業者の早田さんの動画をよく視聴していましたし、営業の方も大変真摯に対応してくれましたし、本当に予算だけでしたね…。
ウェルネストホームさんで建てていれば、標準装備ですべての条件をラクラククリアできます。Ua値に至っては条件よりワンランク上(G3レベル)です。
ヤマト住建
最後まで悩みました。体験宿泊にも行きました。当然、先に上げた条件はすべてクリアできます。予算にも収まりそうでした。制振バンパーも標準でつきます。営業の方も実直で真面目な方でした。でも選びませんでした。理由はいくつかありますが、大きかったのは次の3点でした。
- 外壁材がほぼ窯業サイディング一択だった
* メンテナンスコストについては30年保証!とかコーキングレス!とかあったので良いのかなと思ったのですが、とにかく夫婦ふたりともあの独特の質感が苦手でした。
- 高気密を売りにしているが第一種換気システムの本体が標準で天井裏などメンテしにくい場所に設置される
* →フィルター詰まりを見過ごしやすい?→屋内が負圧になる?→排気口などから外気逆流? * …の現場をモデルハウスで体験してしまった&営業の人に「これ現場でも頭を悩ませてまして…高気密ゆえの悩みなんですよね」と良いことのように言われてしまった
- 施工事例含め大量の写真を見たが、デザインの趣味が自分たちとは合わなかった
* これは完全に好みの問題で、これが良いという人も当然いると思う。エレクトロスウィングとモダンジャズどっちがおしゃれみないなもの。
というわけで、夫婦で話し合った結果ヤマト住建さんはナシになりました。でも本当に良いお家を高コスパで作られていると思います。
R+House小田原西
R+Houseという「建築家設計の家」と「高断熱高気密」を全面に押し出したフランチャイズR+House。そこで小田原西を担当している中川工務店さん。
標準でG2クラスの断熱性能、全棟気密測定(0.2~0.3が多い)、澄家(全熱型第一種換気システム)そしてもうひとつの差別化要因が外壁ジョリパット仕上げ。
そしてずっと地元で家を作ってきた大工さんたちが施工、現場監督を担当してくれる安心感。これは施工が外注されるハウスメーカーにはない不思議な安心感ですね。
他にも中川さんを選んだ理由は色々とあるのですが、それだけで1エントリー書けてしまうので今回はひとまずここまでにします。
というわけで、我が家はR+House小田原西さんと共におうちを作っていくことになりました!