土地探し→希望見つめ直し
いい土地が見つかりません。かまぼこです。
安い割に良さそう!と思うとすごい長さの擁壁を背負っていたり、インフラが要新設だったり、文化財が埋まってるエリアだったり…。きっとあるあるなんでしょうね。しかし不動産ポータルにに載ってるやつ、回転寿司でいえば廻りすぎてカピカピになってる寿司みたいなの多くないですか?
全国的にも、特に首都圏からの移住が多いエリアでは土地の価格が上昇しているみたいですね。かまぼこ邸は神奈川県小田原市周辺になる予定なのですが、やはり不動産会社でも移住のお客さんが増えて競争率が上昇していると言われました。
各種不動産ポータルはずっと見ているのでチェックした件数はに200を超えると思いますが、実際に詳細を聞くに至ったのはまだ5件もいきません。土地の条件ははっきりしているんですけど!
うちの場合に譲れない条件は
- ハザードマップから外れている
- 広い 庭が取れる
- のどかな住環境
の3つ。このため利便性については気にしない(公共交通機関に近くなくていいなど)ことに決めていました。
ちなみにハザードマップ確認はこれを使っています
地盤チェックはこちら
しかし庭をしっかり取ろうとすると分譲地がほぼNGになってしまうんですよね。そして分譲地以外の土地は出てくる数が少ない!
世界はどんどん最適化されていくので、多数派の顧客に一番効率的な選択肢が提示されるわけですが、逆にそこから外れると一気に難易度が跳ね上がるんだなと実感しているところです。
でも気になっていると伝えた土地は、R+House小田原西(aka 中川工務店)さんがすぐ見に行って建てる側の視点からアドバイスをくれるので大変助かっています。
※あと、「確認した土地につくし生えていたので送りますね^^」みたいなのが毎回添えられてくるのが一服の清涼剤になっています。この会社を選んでよかった…。
そして中川工務店さんとこういうやりとりを何度かしていたおかげか、夫婦の土地に関する希望がどんどん具体的になってきていました。
前に見た物件で「こういう擁壁/地形/高低差/条件は別途費用が○○万円くらい上がりますよ」と言われたから実質価格はこれくらいか、みたいな感覚がついてきたんですね。
この結果、自分たちの希望を叶えるには予算を上げるしかないと判断。中川工務店の担当FPさんにも相談し、土地探しで一番大きい要因であろう予算を変更することにしました。
これ、仮予算を決めてなかったら条件がゆるすぎて遅れてしまっていただろうなと思います。
まずアタリをつけて動いてみる、そこで得られた情報を最大限活用して調整していく。こうして進め方を振り返ってみると、ふだんの仕事や趣味と同じですね!
来週は調べてもらった土地をまとめて巡りに行く予定です。それまでに買付が入らなければですが!うおー待っててね――土地―!
建築会社を決めたよ
もう先週のことになりますが、2社で迷っていた建築会社を選びました。
他山の石ということわざもあるので、似たような状況にある人がこれを読んだ時のために私達の場合について記しておきます。
私たち夫婦の場合、私かまぼこが「いわゆる断熱オタク」系の書籍や動画を見てきた一方、相方は仕事が忙しすぎてあまり情報収集できていないという状況でした。 このため、住宅性能関係の話はかまぼこが相方にプレゼンして同意を得るという流れで進んできました。
もちろん予算は有限ですし、私個人も性能だけに振り切るつもりはなかったので、希望スペックは現実的なラインで引いています。 夫婦2人(将来的には子供1人予定)
- Ua値(断熱ステータス) 0.4未満
- 気密(不要な隙間ステータス) 全棟検査実施で0.5以下保証
- 耐震等級3 (「相当」ではなく、構造計算をして取得する)
- 太陽光パネル載せる(蓄電池はつけない、EVプラグは将来用に容易だけしておく)
基本的にはこれだけです。ここから予算内で設備系オプションをこねくり回していく、という流れで考えていました。
ただ「これだけ」(最後はどこでも可能なので実質3つ)なのですが、建設会社の選択肢はあまり多くありません。
まず大手プレハブ系/鉄骨系メーカーは全棟気密測定をしているところがありませんでした(少なくとも私たちが土地探ししている地域では存在しなかった)。
地震に強い家!と謳っているRC造/鉄骨造のところは断熱性能目標が無理だと言われたほか、予算的にもまったく合いませんでした。
断熱に強くコスパが良さそうだったアイ工務店は気密検査がオプションでした。オプションなら別に良いのでは?と思うかしれませんが、私は標準仕様を「顧客の多数派が選んでいるもの」と解釈します。つまりこの事実は「気密測定をするより価格を抑えたいと考える客が多数派の会社」で家を建てたいか?という問いに変換され、私の答えはNOでした。
あと、初めてお話したときに「無料でプラン作成してみましょうか?」と言われたのもマイナスでした。私自身個人事業主なので、専門職がやるべきことを手軽に無料で提供しているのはおかしいと感じたし、土地未定・料金ゼロで作られるプランなんて無意味なのにこの人は正気なのか?と思いました。「作ってる感が出て」嬉しいのかもしれないですが、それを狙っていくのって…邪悪じゃないですか?
というわけで、選べる会社は3社になってしまいました。
です。
ウェルネストホーム
おそらく同社に並ぶ水準の家を、コンスタントに作り続けている(つまりそういう顧客を集め続けている)会社は他にないんじゃないかと思います。北海道にならあるのかなあ?
ウェルネストホームは予算的に都合がつくならぜひ選びたかったのですが…
私達の予算では注文住宅はおろか、半規格住宅(セミオーダー)でも予算が少し届かないくらいでした…
創業者の早田さんの動画をよく視聴していましたし、営業の方も大変真摯に対応してくれましたし、本当に予算だけでしたね…。
ウェルネストホームさんで建てていれば、標準装備ですべての条件をラクラククリアできます。Ua値に至っては条件よりワンランク上(G3レベル)です。
ヤマト住建
最後まで悩みました。体験宿泊にも行きました。当然、先に上げた条件はすべてクリアできます。予算にも収まりそうでした。制振バンパーも標準でつきます。営業の方も実直で真面目な方でした。でも選びませんでした。理由はいくつかありますが、大きかったのは次の3点でした。
- 外壁材がほぼ窯業サイディング一択だった
* メンテナンスコストについては30年保証!とかコーキングレス!とかあったので良いのかなと思ったのですが、とにかく夫婦ふたりともあの独特の質感が苦手でした。
- 高気密を売りにしているが第一種換気システムの本体が標準で天井裏などメンテしにくい場所に設置される
* →フィルター詰まりを見過ごしやすい?→屋内が負圧になる?→排気口などから外気逆流? * …の現場をモデルハウスで体験してしまった&営業の人に「これ現場でも頭を悩ませてまして…高気密ゆえの悩みなんですよね」と良いことのように言われてしまった
- 施工事例含め大量の写真を見たが、デザインの趣味が自分たちとは合わなかった
* これは完全に好みの問題で、これが良いという人も当然いると思う。エレクトロスウィングとモダンジャズどっちがおしゃれみないなもの。
というわけで、夫婦で話し合った結果ヤマト住建さんはナシになりました。でも本当に良いお家を高コスパで作られていると思います。
R+House小田原西
R+Houseという「建築家設計の家」と「高断熱高気密」を全面に押し出したフランチャイズR+House。そこで小田原西を担当している中川工務店さん。
標準でG2クラスの断熱性能、全棟気密測定(0.2~0.3が多い)、澄家(全熱型第一種換気システム)そしてもうひとつの差別化要因が外壁ジョリパット仕上げ。
そしてずっと地元で家を作ってきた大工さんたちが施工、現場監督を担当してくれる安心感。これは施工が外注されるハウスメーカーにはない不思議な安心感ですね。
他にも中川さんを選んだ理由は色々とあるのですが、それだけで1エントリー書けてしまうので今回はひとまずここまでにします。
というわけで、我が家はR+House小田原西さんと共におうちを作っていくことになりました!
個人事業主と住宅ローン審査、減額理由が想定外
我が家の家造り、ホームメーカー候補も2社まで絞り込めてきていて、それぞれの会社経由で銀行に事前審査を申し込みました。
うつ病歴ありの個人事業主×銀行系
まずは銀行系で出してみて、駄目ならばフラット35Sを目指す手順です。
個人事業主(私)と会社員(妻)のペアローン、申し込んだのはイオン銀行と三菱東京UFJ銀行。
私にうつ病歴があるためワイド団信が最大の難関かと思っていたのですが、その点はどちらでもOKもらいました。
参考までに私の状態を書いておくと、発病がもう10年近く前、ここ4,5年は小康状態で仕事も順調にできている状態です。
薬の量なども申込書に記載しましたが、それを評価したというよりも直近で安定して働けているのが大きかったのでは?と感じています。
そしてイオン銀行では満額OK!しかし三菱東京UFJ銀行はまさかの展開になりました。
家賃按分=セカンドホーム扱い?
三菱東京UFJ銀行もワイド団信は通り、融資もできる、とのことだったのですが…満額融資は無理とのこと。しかしその理由が「確定申告上、居住中の賃貸物件の家賃を按分している年があるので、セカンドホームローン扱いになります、その場合は最大で(希望額の半分)程度しか出せません」とのこと。???今こうして書いててもまだ理解できません。
家事按分とは自宅で仕事をしている個人事業主なら割と一般的なことで、要するに自宅の一部が職場として使われているので、専有面積に相当する割合の家賃を経費とする、というものです。
それをしていたから、これから買おうとしている家がセカンドホーム扱いになる…?
理由は?
まず思い当たるのが現住所と新居候補地が多少離れていること。直線距離では100kmもありませんが、私の現住所が首都圏に括られるエリアなので、今回の物件が別荘扱いにされたのかもしれません。しかし都内で持ち家の人ならともかく、賃貸に住みながらセカンドハウス建てる人はあまりいないのでは…?やはり分かりません。
銀行の言い分もホームメーカーの営業さんからの又聞きなので何とも言えませんが、裁判ではなく融資審査なので結果が覆るわけもなく。三菱東京UFJ銀行とは御縁がなかったということでしょう。
幸いイオン銀行はマイホーム扱いとしてくれたので私たちの場合は三菱東京UFJ銀行を候補から外せばよいだけでしたが、もしこれを読んだ方で同様の回答を受けた方、銀行によっては解釈が変わることはしっかり意識していたほうが良さそうです。
みんな、諦めずにいきましょうー。
家造り素人からの情報収集
今回はまったく何も知らなかった私が家造りの情報をどのように収集していったのかをまとめてみたいと思います。
「家の性能」に関する要素は主義主張の大きく出るところなので、私個人の意見であることをご了承いただければと思います。
当時の状況
まず情報収集を始めた当時はコロナ禍で外出が制限されていたので見学などはできず、
インターネットがメイン情報源でした。
ステップ1:家の構造と工法をざっくり調べる
これでなんとなく雰囲気が分かったので、次のステップに進みました。
ステップ2: 自分の常識を疑う→情報更新
今でも見直しているのはこちらの本でしょうか。
一言でいうと↓のような本です。
東京大学で省エネ住宅を研究する気鋭の研究者が、実証データやシミュレーション結果をもとに、一般ユーザーや住宅関係者が信じて疑わない“エコハウスの誤解”をバサバサと切っていきます。
エコハウスのウソ1という本もありますが、こちらは発行年が古い関係で情報として現状に即していない点があるので、2のみ読むのがおすすめです。
これを読み切る頃には「今の住宅はエアコン一台で年中快適になりうる」んだと自分の中で腹落ちし、自分が建てたい性能もざっくりと定まっていました。
具体的には、HEAT20 G2を少し超えるくらいの断熱性能と、それに見合う気密性能の家です。
ここから先はしばらくYoutubeでいろんな動画を漁り続け、紹介されていた書籍を読み、と芋づる式に情報収集を続けていきましたが…動画・書籍の紹介はまた次回にしたいと思います。
家を建てる理由
はじめまして、かまぼこと申します。
家を建てるときは夫婦間で認識を綿密にすり合わせるのが重要だなと感じていたこと、そして自分が何を考えていたのかを記録しておくと後で見返して楽しそうだと思ったこと、何より先輩施主さんのブログが非常に参考になったので自分もそれに倣おうと思ったことなどを踏まえて、今回ブログを立ち上げてみました。
家造りは選択の連続。記録のつもりで思ったことを綴っていきますが、このいち施主の判断や思考がお読みいただいた方にも役立てば幸いです。
家を建てると決めた理由